強い風が吹いた日だった。
朝から横殴る風雨。
これは参加を見送るべきか…
高島市外に住む言い出しっぺの友人が「湖西線が動かない」と
思いがけず辿り着けないで居たこの日は高島市マキノ町にあるミネモリサンチへ。
先日、ミネモリサンチで八重桜の花摘みと希望者には塩漬け体験ができるイベントのお話をしたら、それは是非にとお返事をくれた友人家族と向かうことに。
彼女たちと合流する直前まで、降ったり止んだりの空模様。
乾き始めた道路と北西の空の雲行きに何度も目配せしているうちに出かける時間に。
時折吹きすさぶ風は冬の名残を思わせる冷たさ。
だけど、「とりあえず、行ってみよう」と顔を見合わせてミネモリサンチへ。
放し飼いにされている烏骨鶏に圧倒されながらも徐々に距離を詰めていく子どもたち。
あっちにこっちに行動範囲を広げ散らばっていく。
烏骨鶏を抱っこさせて頂いて、その温かさや柔らかさに触れることもできました。
屋根の上に登れば八重桜の花たちと目線が合う。
幾重も重なり合う可憐な花びらは柔らかく、目の前で堂々と咲き誇っていました。
「ホルンも好きなのよ」とあやこさんに教えて頂くと、子どもはヤギのホルンの元まで届けに目を輝かせて往復したり
蕾と花びらの色の違いを発見したり
子どもたちも、そして私たちも渡されたカゴが愛らしい色で埋まっていくの様子を目一杯楽しんで。
「近くにこんな素敵な場所があったなんてね。」と友人。
摘み終わったころ、ふと今日のイベントを紹介したときの友人が返した言葉が反芻する。
「高島市に住んでいながら近頃は自然と触れ合う機会が少ないので嬉しいわ。」と。
目の前にあるはずの自然が遠のいていたことに気づく。
強い風が、また吹いた。
「風のおかげで、雨で濡れた桜も乾いたんだよ」と峯森さん。
その風は、雨に濡れた里山の景色を一掃するかのよう。見渡せば一段と明るく見える。
あぁ、本当に今日は佳き日だったね、ご縁だね、と帰り道。春の嵐も悪くない。
2019.4.27ミネモリサンチにて
野菜の収穫体験、自家製ジャム、お米・お花など販売【ミネモリサンチ】
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